テレビがなくなると意外とやることが出てくる。レンジフードの掃除までやってしまった。
商売柄テレビの速報を見るため、昔からテレビは一日中つけている。それが故障すると家の中は静かになり、久しぶりにオーディオをつけた。懐かしの映画音楽などを聴いた。CDは聴きっぱなしでも約1時間で止まる。静寂に戻れる。
今日は選抜の決勝があった。どちらも勝たせたかった。だが、テレビがない。スマホのワンセグで見た。きわどいプレーは見ずらい。というより分からない。やはりテレビがほしい。
いつもテレビはながら視聴している、といっても、テレビの見える範囲にいる。台所で洗い物をしていても、野球中継で歓声があがるとつい振り向いて見る。臨時ニュースや地震速報のチャイムが鳴ると見る。つまりテレビの磁石に引き付けられて生活している。
故障するとその磁石から解放される。
テレビにはつまらない番組が多い。バカなタレントが出てくると、このバカタレなどと、不満をいいつつ見ている。ネットでニュースを見ると、またバカな話が満載だ。好みのニュースだけを選んで提供するサービスもあるが、好みのニュースだけ見ていてはジャーナリストとはいえない。
父親は脳梗塞で倒れた後、テレビを見ながら生活していた。それしかすることができなかった。テレビが父親を介護していた。ガン手術後の私もそれに近い。
だがテレビが壊れると、原稿を書く意欲が湧く。
その昔、テレビは一億総白痴化をもたらす、といった評論家がいた。私も白痴化していたのかも。アルツハイマーを予防するにはテレビを壊して、見ないようにするのも一つの方法かもしれない。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。