アフガンの古美術品が日本に流入している。NHKニュースでやっていた。その昔、私がアフガニスタン美術館で見た古美術品もあった。それと知らずに買った日本人がアフガンに返却するらしい。
そうした返却の動きがある一方、古美術商は、日本に流れてくれば、大事に保存され、結果的に美術品にとってはいい、と主張していた。
いま米国の肩入れでアフガンに民主政権ができたとはいえ、タリバン勢力は相変わらず強い。いま返却したら、また破壊されるかもしれない。あのバーミヤンの巨大石仏を爆破した連中だ。カブール美術館に保存されていた古美術品の多くが破壊されたり、盗まれたりした。
アフガンが平和を取り戻し、自国の歴史的美術品を永久保存できる体制が整うまで、安全な日本で預かるのがベストではないか。
大英博物館も中東の歴史的美術品を多数保存している。保存しつつ研究も続けている。それがベストな選択肢だ。
ただ、返却すればいい、という問題ではない。
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