韓国には親しみを感じている私にとって、ここ1か月間韓国で起きている反大統領運動が理解できない。パククネが何をしたのか。法律違反があったのか。倫理に反する行動があったのか。私には理解できる報道がない。今日ついにパククネ大統領が任期前の辞任を表明した。
古い友人に演説草稿を見せて手直しを求めてどこが悪いのか。米国大統領にもスピーチライターはいる。それが私人だったら悪くて役人だったらよかったのか。
ドアノブ3人衆。彼らの許可なしには大統領に会えないから悪いのだという。だれでも簡単に国のトップに会える方がおかしい。普通の企業トップに会う時も秘書や広報を通さねばならない。閉鎖的な秘書がいたらこちらは夜討ち朝駆けをかけるだけだ。
公権力をバックに私腹を肥やすやつらはどこの国にもいる。それを批判するにはそれだけの証拠がいる。日本でもあのロッキード事件で小佐野や児玉が国会で証人喚問された。
韓国にはそうした動きがない。特別検察官が任命されるらしいが、その結論さえまだ出ていないのに、大規模なデモが起きる。
韓国では政権末期に常にこういう反権力闘争が起きる。朴大統領の父親パクチョンヒも暗殺された。ノムヒョンも罷免直前までいった。
韓国歴史ドラマは陰謀や暗殺、裏切りなどがよく出てくる。現代の韓国も反権力の理屈が分からないまま事件が続いていく。歴史ドラマとよく似ている。
世の中の動きに抗うメディアがない。どんな手法を使ってでも多数派をとった方が勝つ。それこそ民主主義だと韓国人は思ってるらしい。真実の追求も事実の公開もないまま権力の交代が進む。これって民主主義なんだろうか。
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