日本の学校にオープンソースのリナックスパソコンが入る。http://www.ipa.go.jp/about/press/20041102.html
まだ実証実験の段階だが、いずれ教育現場ではかなりの比率のPCがウィンドウズからオープンソースに置き換わるのではないか。そんな予感がする。オープンソースで育った子どもたちが社会に出るころ、マイクロソフト帝国の崩壊が始まる。
今回採用が決まったひとつで、CDROMから起動するKNOPIXというソフトを自分でも使ってみたことがある。使い勝手はウィンドウズとほとんど変わらない。友人のPCのウィンドウズが壊れた時、これでデータの救出をしたこともあった。だれでも慣れれば十分使えそうだと感じた。アプリケーションが不足している面は否めないが、エディター、インターネットブラウザとメール、表計算ソフトなども整っている。インターネットから安くて品質のよいアプリケーションをダウンロードして使えば実用に耐える。
KNOPIXの開発は産業技術総合研究所が進めている。CDROMに焼いたKNOPIXはリナックスワールドなどで無料で配布している。知る人ぞ知るスグレモノなのである。
いっそのこと全国の学校にこのCDROMを無料で配布したらどうか、と思うのだが、まだ自信がないのか、踏み切れないでいる。
導入費用は圧倒的に安いものの、ウィンドウズのように保守できる人がまだ少ないから、保守の費用を含めると割高になるのではないか、という批判もあるが、それはニワトリが先か、タマゴが先かの議論に似ていて、普及すれば、保守できる人も増えるのだから、まず導入することが先だと思うのだが。
中国などはオープンソースの導入に極めて積極的。日本がもたついているとこの分野でもソフトの国際競争力を失う恐
れがある。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。