WINDOWSのサービスパック2(SP2)が日本で1000万本ダウンロードされたというニュースリリースがマイクロソフトから出た。わが家ではSP2を入れてから、PCの動きが鈍くなったため、とっくにアンインストールしてしまった。ほんとにそんなに普及しているのだろうか。アンインストールした人の数も発表してほしいところだ。
最近ある先輩、もう80歳を超えた先輩からすごい剣幕でこういわれた。「SP2は、あれは社会問題ですよ。どれだけの人が困っているか。これを新聞が取り上げないのは怠慢だ」。私が既に退職していることを知らなかったので、現役記者に伝えておきます、とお引取り願ったが、お年寄りをここまで怒らせるSP2とはいったい何なのだ。SP2のクレーム処理をしている技術者が大変苦労しているという話もWEBで読んだ。
そのうちモジラのfirefoxというオープンソースのブラウザが配布されるというニュースを読んで、さっそく入れた。機能はインターネットエクスプローラー(IE)とほぼ変わらない。きびきび動く。IEの脆弱性を克服する手段のひとつとして開発されたらしいのだが、SP2で鈍くなったPCが生き返ったような感じがした。
SP2も脆弱性克服のために開発されたものらしい。安全性が向上するのは好ましいのだが、すぐにウインドウが開き、あれこれ指示が出てくるのは煩わしいし、そもそもパフォーマンスが落ちるのは困る。
SP2とfirefoxのどちらが安全か、私には分からない。OSとアプリケーションのレベルの違うものを比較をしても意味がないかもしれないが、SP2を入れなくてもfirefoxはちゃんと動いている。
社会はより安全な商品やサービスを求めている。それに企業が答えるのは当然だし、マイクロソフトがその姿勢を見せていることは評価できる。だが、ユーザーの使い勝手を考えない開発姿勢はいただけない。
新しいソフトを入れていいのかどうか素人には分からない。信頼できる第三者がソフト新製品について客観的評価をしてくれないだろうか。
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