あけましておめでとうございます。ことしもご愛読ください。
旧年中の話ですが、米国政府の一機関である連邦通信委員会(FCC)のホームページにドラえもんそっくりのアニメが掲載されているという記事がありました。http://www.sankei.co.jp/news/041228/bun076.htm
現役時代、ドラえもんを朝日のデジタル面のメインキャラクターに使っていたことがあり、無関心ではいられないので、FCCのホームページを見てみました。子供向けにブロードバンドを解説するページのキャラクターとして出てくるのが、ドラえもんそっくりのブロードバンド君。ドラえもんと違って小さな耳がついているのですが、まるでドラえもんのそっくりさんです。
藤子プロの指摘に米政府からは何の音沙汰もないようです。著作権料の支払いを求めているわけでもありません。多分返答のしようがないのではないのでしょうか。
ドラえもんの著作権料はそんなに高いものではありませんでした。権利者側はドラえもんのイメージを勝手に変えてほしくない、いつまでも子ども達のよき仲間でいたい、という点にこだわりを持っていることが分かり、私どもの交渉は成立しました。FCCの利用目的も、子ども達にブロードバンドの実態を理解してもらうためにドラえもんを使いたいのなら、決して藤子プロも拒否はしないのではないか、と思われます。
米国は国をあげて知的所有権(IP)戦略を進めています。違法コピーは許さない強い姿勢を見せているのですが、政府のお膝元でもこの程度の理解しかないのに驚きます。
ライオンキングも手塚治虫のコピーだという話もその後どうなったのでしょうか。米国は他人にルールを守れというなら、まず自らルールを守ってほしいところです。
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