お気づきの読者もいるかと思いますが、最近私のBLOGにほとんど毎日公共広告が掲載されています。一般の広告はほとんど掲載されません。3月30日の記事「天皇のひとこと」が投稿されてからのことです。
公共広告そのものは歓迎ですが、広告収入はありません。googleの広告サービスAdsenseを入れてから、順調に広告収入は伸びていました。しかし、天皇の投稿以降は収入ゼロの毎日が続いています。
AdsenseはBLOGの内容と関連のある広告を選択して、掲載する仕組みになっていますが、成人向けとか読者に不快感を与える内容がBLOGにある場合やデリケートな内容がある場合は、公共広告が掲載される(お客様のサイトコンテンツ自体はこれらのカテゴリに当てはまらないものであっても、ページの一部に含まれたデリケートな話題が重視された場合、公共サービス広告を表示する。googleのホームページより)とあります。天皇に関する投稿はこの規定に引っかかったものと思われます。
広告収入で生活を立てているわけではないし、広告収入も微々たるものですから、収入がなくても困りませんが、広告収入を経営の柱にしているサイトだったら、困ったことになるでしょう。
編集と広告は新聞でも長い葛藤の歴史がありました。その中から、購読料と広告収入はだいたい半々にする、広告主に不利な記事が掲載された場合、同一紙面には掲載しない、広告と編集記事ははっきり区別する(取材協力費をもらいながら、何も説明せずに特集記事を掲載した週刊朝日の件は言語道断)などの原則を確立してきました。
googleのように、機械的に(アルゴリズムで)、BLOGの内容まで立ち入って、広告を掲載するかしないか決める権限を持つというのは、広告代理店が編集記事を見て、どの広告を掲載するかしないか、決めるようなものです。Adsenseは明らかに広告代理店機能ですが、googleが何だか、言論、表現の自由を左右するモンスターのように見えてきました。もしこのBLOGが広告依存のモデルだったらと考えるとぞっとします。ネット上では簡単に検閲ができることを証明したようなものでもあります。
広告掲載基準はどう決めているのか、デリケートな問題とは何か、それはだれが決めるのか、googleにメールを出しましたが、案の定決まり文句の返事しか来ませんでした。ラリー・ページに直接メールするしかないかな。
これは重大な問題ですね。背筋が寒くなりました。徹底的に追及して続報を書いてください。
投稿情報: しまだ | 2005年4 月11日 (月曜日) 14:57