このBLOGの累計アクセスが先日5万を突破しました。1万突破が今年1月21日でしたが、2カ月と20日くらいで4万アクセスがあったことになります。
BLOGの急増が背景にあると思いますが、メディアとしてのBLOGはここへきて曲がり角を迎えたようにも見えます。
最近知人から次のようなメールをもらいました。
米国の電子フロンティア財団は、「不利な状況に陥らないよう、ブログで発言するには自分の個人情報をうまく管理することが大切で、それには匿名運営が最良の方法だ」とアドバイスしているそうです。ブログが匿名になったら、2チャンネルと同じで、フィクションなのかノンフィクションなのか、区別が難しいですし、誹謗中傷合戦も起こりやすくなるのではないかと思いますが、どうなんでしょうか?
企業に所属しているブロッガーが投稿を理由に解雇されたり、大量の嫌がらせ投稿を送り付けられたり、する事件が起きています。現役のジャーナリストのBLOGが相次いで閉鎖されているという話も聞きました。自衛のため匿名にする理由はよく分かります。
責任ある発言を促すためには、BLOGでも実名で発言を、という意見はよく分かります。新聞も最近では署名記事が増えてきました。しかし、署名をすべての記事につけるのは危険でもあります。記者を社外の不当な圧力から守るには、一部の記事は匿名にせざるを得ないのが現実です。
匿名だから無責任な記事を書いているかといえばそんなことはありません。社内ではだれが書いたかが明らかになっています。新聞社は不当な圧力から記者を守る防波堤の役割も果たしているのです。
個人で運営しているBLOGには新聞社のような防波堤機能が十分ではありません。誹謗中傷の投稿を削除することはできますが、大量になるとそれも大変です。
言論の自由を守るにはある程度の匿名性が必要です。すべて実名にすると、かえって言論の自由が侵される恐れがあります。ですから匿名と署名の使い分けが現実的です。
微妙な問題での自由な発言を保証するには、責任あるBLOGがいくつか集まり、相互チェックをし、対外的には匿名による発表で防波堤機能を果たす、そんなBLOGができないものか、と思います。このままでは、BLOGが健全なメディアになれるかどうか、きわどいところまで来ている気がします。
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