知り合いの和食屋さんから糠どこを分けてもらい、自宅で糠みそを漬けている。もう1ヶ月くらいになる。キャベツ、にんじん、きゅうりなどはそれなりにおいしく漬かるのだが、茄子だけはおいしく漬からない。子どものころ食べたあのジューシーなやわらかい茄子の漬物ができない。
漬物の中で一番好きな茄子の漬物ができないのが何とも歯がゆい。糠から出してしばらくすると茶色く変色するのは、昔もそうだったから、しかたないにしても、あの味が出ない。
茄子の青い色を保つには錆びた釘を入れろ、と昔からいわれる。だが、現代は身の回りに錆びた釘がない。仕方ないから文房具のクリップを入れている。
糠みそ漬けにはいろいろな流儀があるらしい。魚のあらやはらわたを入れる人もいる。わが家流を確立するまでにはまだ時間がかかる。
和食に欠かせない大葉もある料理屋さんから株ごと分けてもらった。小さな鉢をベランダに置き、栽培している。しばらくすると育ち始めた大葉をわずか1センチばかりの青虫がむしゃむしゃ食べている。人間さまの食べ物を横取りするとはけしからんと、はしでつまんで捨てようとした。青虫はなかなか大葉から離れようとしない。千切れるまでしっかりかぶりついている。小さな命のしぶとさ、したたかさを感じた。
食をめぐって改めて思い知らされることが多い夏の毎日である。
ちぎれたのは青虫ですか?大葉ですか?
大葉自宅で栽培すると便利そうですね。
投稿情報: はりぼー | 2005年8 月21日 (日曜日) 16:53