9月29日開かれたICPF第4回セミナーは、ライブドアの照井知基副社長を講師に招き、同社が進める無線LAN戦略について聞いた。
山手線の内側に2200カ所の無線LAN基地局を設置し、高速インターネットアクセスを月額525円で提供する計画だ。
昨日わが家から20メートルあまり離れた電柱で無線LAN基地局設置工事が行われていた。よく見るとライブドアの基地局だった。11月サービス開始は総選挙の関係で遅れるらしいが、基地局設置は着々進んでいるようだ。全国展開する段階では、日本中どこにでもある自動販売機の上に基地局を設置する計画だ。
かつてMISという会社が同じ無線LANでインターネットアクセスを提供しようとして、挫折したが、照井氏によると、システムとしては同じだが、無線LAN利用者をライブドアのホームページに誘導し、そこにあるコンテンツで稼ぐビジネスモデルを考えている。ポータルサイトとして圧倒的集客力を持つヤフーに対抗するのが狙いだそうだ。
私も無線LANを利用しているが、屋外でPCを開くことはまずない。無線LANが使えるホテルやレストランを探して利用する。それが案外面倒だ。だから、MISと同じ結果にならないか、質問した。照井氏は「PCを利用端末としては考えていない」と答えた。では、同社の無線LANサービスはだれが利用するのだろうか。照井氏は携帯、PDA、カーナビなどに無線LANが組み込まれるようになるので、ノンPC端末が主要な顧客になるという考えを示した。
確かにi-PODに無線LANが組み込まれたら、いちいちPCに接続しなくても音楽ダウンロードは可能になる。携帯に組み込まれたら、データ通信料金が劇的に安くなる。スカイプがその携帯に組み込まれたら、携帯の通話料金そのものが無料になる。ライブドアのビジネスモデルが成功したら、ネットインフラは新たな競争段階を迎える。
本当にスカイプが携帯電話で利用できるようになったら、携帯電話会社の対応策・業績を含めて、業界がどうなっていくか?
大変興味が湧きますね!
投稿情報: 蕪木 | 2005年10 月 7日 (金曜日) 08:34