15日夜千島で起きたマグニチュード8.1の大規模地震で、NHKは番組を中止して津波情報など災害情報を放送したらしい。中断した番組を再放送すると予告する番組案内を見て初めて知った。その夜私は学生たちとお酒を飲んでいた。テレビを見る環境にはなかった。深夜自宅に帰るまで大規模地震で東日本沿岸に津波警報が出ていたことを知らなかった。
その夜テレビの災害情報を見た人はどれくらいいたのだろうか。視聴率という数字があるが、20%もいけば高視聴率といわれる。せっかくテレビが災害情報を流しても、その情報を生かせない人は案外多いのではないか。
テレビと同じ災害情報が携帯に転送されれば、あの夜の私のような災害情報不感地帯の人口は減らせるはずだ。酒を飲んでいても携帯に転送されてくるメールは何度かチェックしたのだから。
災害時、安否確認の伝言サービス171を提供しているNTTに聞いてみた。自治体によっては携帯に災害情報を転送するサービスがあるが、東京都にはない、という返事だった。
緊急避難を要する場合、情報が流れるルートは複数あった方が救われる人もそれだけ多くなる。テレビの避難勧告や避難指示のニュースを見ていながら避難せず、被災した人もいる。災害情報をテレビだけに頼るのは危険すぎる。ましてテレビ離れが進んでいるのだから、最も普及しているメディアを活用するしかない。国民だれもが肌身離さずもっている携帯に緊急情報を一斉同報するくらいの覚悟がいるだろう。
aiiyさん
コメントありがとうございます。北海道でできてなぜ東京でできないのでしょう。財政状態は東京都の方がはるかに豊かなのに。
北海道の防災情報は日常的に使えるようになっているのがいいですね。緊急の場合、普段使い慣れていないと実は使えないことが多いのです。いざという時、まごつくからです。
投稿情報: junhara | 2006年11 月19日 (日曜日) 02:36
本文に触れられている自治体かは分かりませんが、北海道には、北海道防災情報というページで、携帯電話に緊急情報の配信サービスを行っています。
私は今回このサービスで津波を知ったわけですが、北海道では特に冬期、暴風雪警報や波浪警報など身近(例えば道路状況)に直結する警報がかなり出され、このサービス経由で知ることができます。津波や大地震など、数年に1回起こるか起こらないかという大規模なものだけに特化したサービスではなく、このような半ば日常的に(程度が低くても)危険情報に接する事は、それ自身が危機管理の意識維持に繋がっているのかもしれません。
そういうサービスが全国的に行われるべきというのは私も同じ思いです。
(ちなみにこのサービスは、受信するエリア(支庁)や告知の種類(津波警報はOKで強風警報はNGなど)、解除の告知など柔軟に登録することができます。もっとみなさんに知って欲しいサービスですね。)
投稿情報: aiiy | 2006年11 月19日 (日曜日) 01:37