1月に申し込んだNGNフィールド実験のモニターに選ばれたというお知らせがきた。確か4月から実験が始まる予定だったから、選に漏れたのだろうと思っていた。
昨日再確認の電話がきた。氏名、住所、電話番号から、住居の現状、マンションか戸建てか、いちいち質問してくる。個人情報をとるためのなりすましの電話ではないかと疑ってしまった。
モニターの対象になる実験は、高解像度テレビ電話とデジタルテレビ放送の再送信とインターネット接続。テレビ電話機とセットトップボックスは無料で貸してくれる。それはいいのだが、よく聞いてみると大変なことになると分かった。
わが家には光ファイバー(Bフレッツ)がきているが、それとは別にもう1本光ファイバーを引くというのである。NGNとBフレッツは別のネットワークだから、2本いるそうだ。壁にもうひとつ穴をあけて光を引き込まねばならない。ONUという終端装置も別のものが必要になる。屋内の配線がさらにごちゃごちゃになりそうだ。
Bフレッツの光サービスは100メガが出る。NGNも100メガあれば十分サービスできるはずである。NGNとBフレッツを1本の光ファイバーに多重化すれば共用できないこともない。既設の光をNGNに利用するとBフレッツが使えなくなるというので、仕方なく2本引くことに同意した。
いずれBフレッツはNGNに統合されるのだから、なぜ既存ファイバーで共用する実験をしないのか、不思議である。
もうひとつ困ったことがある。わが家にはHDTVがない。10年前のアナログテレビしかない。十分使えるから買い換える予定もない。NGNのテレビ再送信実験はいずれもハイビジョン映像だから、猫に小判である。ハイビジョンを買わねばならなくなる。
テレビの周辺には4つのセットトップボックスがある。また箱がひとつ増えると崩落するかもしれない。
その中のひとつはアナログのテレビ電話である。テレビ電話をかける相手がいないから、ほとんど使っていない。NGNのテレビ電話がきても通話相手が増えるとも思えない。 モニターになったはいいが、家中大変なことになりそうだ。余談ながら実験スタートは5月末か6月になるそうだ。来年初めの商用化は大丈夫なのだろうか。
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