郵政民営化が迫っている。民間企業になる努力が続けられているらしいが、まだまだお役所仕事から抜け切れない一面を見た。
先週留守中に書き留めが2通配達された。不在連絡票が2通ポストに入っていた。ハガキで再配達を依頼できる従来の方法の他にFAX、コールセンター、インターネットでも希望する日時に再配達を依頼できるようになっている。インターネットで依頼できるようになったのがいつからかは知らないが、民間に少しは近づいたなと感じていた。ホームページで日時を指定し再配達を依頼、受け付けましたというメールも届いた。
配達希望日の今日、2通のうち1通は届いた。配達人にもう1通あるんだけど、と尋ねたら、カバンの中を見せながら「私は預かってません。電話でもう一度確認してもらえませんか」といわれた。配達人が違うのかと思って2通目の配達を待っていた。1時間ほどしてさっきの配達人が戻って来た。「もう1通の不在連絡票を見せてください」。見せると玄関先で郵便局に電話している。聞いていると同じ郵便局が2通目を預かり、同じ配達人が配達する役割になってるらしい。
「二度手間、3度手間じゃあ、何のために情報システムを導入したのか分からないじゃないか」とソフトに嫌みをいったが、配達人は何度も頭を下げて引き返した。それから小1時間たって、その人が2通目を配達にきた。
同じ日の朝、ゴルフバッグがゴルフ場から往復便でかえってきた。朝まだ寝坊していた時間で呼び鈴に気がつかなかった。配送業者は不在連絡票をポストに入れないまま、別の配達先に向かったらしい。昼頃電話があり、「これから配達したいが在宅ですか」。もちろんすぐ再配達された。
同じ宅配ビジネスであるが、どちらが効率的かはだれの目にも明らかである。郵便事業が上辺だけ民間になっても中身がお役所仕事から脱却するにはかなり時間がかかりそうである。
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