厚生労働省をグーグルで検索すると、偽の同省ホームページが最上位に表示される事態がおきた。26日の日経夕刊が報じている。さっそく検索してみた。ホンモノのホームページとは違うアドレスのサイトがトップに出てくる。ニセモノのアドレスは
http://jp2jp.mojolingo.xuite.net/m2m-0000/www.mhlw.go.jp/index.html
ホンモノのアドレスは
http://www.mhlw.go.jp
である
偽のホームページはホンモノと同じだった。全部見たわけではないので、自信はないが、見た目は同じだった。しばらくたつと、「ホンモノのアドレスはこちらです」という赤い文字のメッセージが出てきた。グーグルが緊急に挿入したのだろうか。ホンモノのホームページにも同じメッセージが出てくるから笑ってしまった。その後夜遅くなってニセモノの厚生労働省のサイトは検索結果から消えた。
グーグルの検索順位を上げるため様々な手口があることが知られている。だが、今回のニセホームページはいったい何が目的なのか、どんな手口で表示順位をトップにできたのか、分からない。愉快犯の仕業なのだろうが、手口は鮮やかである。
実害はないといっても、これほど簡単にグーグルのトップ表示を改竄できるとは驚きである。ページランクという手法が表示順位を決める仕組みだが、いとも簡単に最高順位が乗っ取られたことはグーグルの信頼性を揺るがす。今年多発した食品偽装問題を連想させる事件である。乗っ取りの原因、その対策をグーグルは速やかに明らかにすべきだ。
偽サイトと断じられているmojolingoはただの翻訳サイトであって(ページ右上で表示切り替えが出来そう・・なんだか壊れてるみたいですが)
この騒動の悪者はむしろランク付けを間違えたGoogleなんじゃないでしょうか。
まあ、Googleも悪意をもってそうしたわけではないでしょうし、影響があったのはGoogle自体の検索結果だったわけで、その意味でこの騒動の本質は
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○Googleが信用を落とした
○我々ユーザがGoogleの検索結果を信じすぎて
いることが明らかになった
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ということだと思いますよ。
投稿情報: pierrot | 2008年1 月17日 (木曜日) 16:31
kakuさん
翻訳サイトなら翻訳結果が表示されなければならないはずですね。なぜ原文が出たのでしょうか。
それと夕方に検索した時、ホンモノのサイトは検索に引っかかってないみたいでした。少なくともグーグル検索の最初の数ページには出てきませんでした。グーグル上ではニセモノがホンモノを抹殺したように見えました。
投稿情報: junhara | 2007年12 月27日 (木曜日) 03:45
mojolingoは台湾の自動翻訳サービスです。
偽物のサイトというより、本物と全く同じファイルを自サイトのURLで表示しているだけです。
そのため、厚労省が緊急に入れた赤い警告文も、即時に偽物側にも表示されるようになりました。
翻訳結果がオリジナルより上位に表示されていたということになるようです。
投稿情報: kaku | 2007年12 月27日 (木曜日) 02:57