不正流通で大きな社会問題になった事故米の焼却処分が始まった。238トンもあるらしい。税金で輸入したコメを廃棄ないし焼却することに役人の抵抗感があったことが、大量在庫、不正流通につながった背景だが、税金の無駄遣いをしたくない役人の発想はそれなりに健全だった。ではなぜ焼却なのか。なぜバイオ燃料の原料に転用する発想をしないのか。事故米で焼酎を生産したメーカーもあるではないか。
メタミドホスで汚染された輸入米もバイオ燃料の原料になるのではないか。コメ生産農家ならずとも焼却するのはやはりもったいないと感じる。
バイオ工場が対応できるかどうか、検討する必要はあるが、カビが生えたということはバイオ工場で発酵させることと原理的には同じ現象だから、処分できないはずがない。
バイオ燃料の原料不足から、建築廃材を原料にする動きがある。建築廃材を原料にできるのなら、事故米が原料にならないはずがない。まとまって保管されているのだから、収集するコストもかからない。
コメは農水省、バイオ燃料は経産省の管轄だから、こういう発想が出ないのだろうか。6日始まった国会予算委員会でも、農水省の責任を追及する議員はいたが、こういう発想をする議員は一人もいなかった。役人も議員先生も、もっと頭を柔軟にしないと困る。
佃さんいつもコメントありがとうございます。
個人的には農産品を自由貿易の対象にすることに反対です。いざという時、国内で食うものがなくなるのはこまります。飢餓の時代に育った世代のトラウマでしょうか。
それと、事故米はカビの生えた輸入米。汚染米は残留農薬が検出されたコメです。
投稿情報: junhara | 2008年10 月 6日 (月曜日) 22:45
結局は「証拠隠滅」的な感じですねぇ。
お金がかかるから焼却処分はしない、と言っていたはずなのに。
それと「事故米」じゃないですよ。「汚染米」。
記者会SNSでも意見交換がありましたけれど、「一粒たりとも米は輸入しない」と豪語していた政治家の面子を守るために、外国から輸入したお米をお米として流通させなかった政策にも問題がある。
そんなこんなを含めて、日本の農業行政は破綻してます。
農業も産業だし、多国間協議の重要テーマなんだから、経産省に「農林水産局」を作って、産業・貿易問題として取り扱うべき段階がきたんじゃないですか。
投稿情報: 佃 均 | 2008年10 月 6日 (月曜日) 22:07