ハードディスクがないPC、SSDタイプのPCを買った。サクサク動くという評判だからだ。しかし、一日目で壊れたので、修理を頼んだ。納品の報告書にシステムボードを交換したと書いてあった。なぜこんなことになったかといえば、VISTAのせいだといってもいい。
最初、XPで動いていたソフトを入れた。互換性がないというメッセージが出たが、XPでも同じ警告が出ていたから、かまわずインストールした。するとソフトを閉じるたびに20画面くらい警告メッセージが出るようになった。ブラウザを閉じて20回、メーラーを閉じても20回。めんどくさいことこの上ない。
VISTAが評判が悪いことは聞いていた。でももう1年が過ぎようとしている。そろそろ安定していてもいいはずだと考えた。だがやはり間違いだった。悪さをしている原因のソフトをアンインストールしたが、削除できない。一向に改善しないから、買ったばかりだし、消えて困るデータもないから、初期化してVISTAを再インストールすることにした。するとブラウザもメーラーもアプリソフトはすべて消えていた。XPより原始的なPCになってしまった。困り果ててサービスセンターに電話で聞いた。
電話口の向こうでエンジニアは「ではXPに戻しましょう。そうするお客さんはたくさんいますよ」。まだ安定しないようなのだ。
PCにはXPのリカバリーソフトが同梱されている。なぜかVISTAのリカバリーはない。それはPCのどこかに内臓されていたらしい。しかし、それも利用できない状態だから、すべて初期化してXPを入れることにした。
最初は順調だったが、すべて終わるまで2時間かかるそうで、隣の古いPCで仕事を始めた。そのうちうっかり腕がインストール中の外付けDVDドライブの開閉ボタンに触れた。とたんにインストールが中止されたのは当然。最初から同じ作業を繰り返してもエラーの連続だった。
結局あちこち手を回して、修理センターから預かるから本体を返送するよう手配がきた。
直って返ってきたのが昨日。ハードまで壊れていたとは驚きだった。そうなった原因はマニュアルの不出来だと考えている。いつもなら、マニュアル首っ引きでセットアップする。だが、詳しい解説はマニュアル本ではなく、PC内にあって、詳しい情報はネットの向こう側。本なら何がどこに書いてあるか分かりやすいし、繰り返し読める。紙のマニュアルの良さを改めて知った。
VISTAが回復されて戻ってきたが、なかなか設定ができない。まる2日かかった。XPと比べ初めて聞く用語が多い。たとえばパブリックという用語。ネットワーク内でデータやソフトを共有するかどうかを決めるための用語だが、サービスセンターのお嬢さんに聞くと、家の中のLANで共有する場合もパブリックだという。「ちょっと待ってよ。パブリックといえば公道に面してだれもが見える状態を想像するじゃないか」と私。それ以上話してもラチがあかないからあきらめた。結局試行錯誤で設定するしかなかった。
VISTAのどこがいいのか。私には分からない。windows 7とか8とかがまもなく出るらしいが、むべなるかな。
ご同情申し上げます。
投稿情報: 佃 | 2008年10 月19日 (日曜日) 23:14