NHKスペシャル北極大変動という特集番組が、本日未明、2回分連続して放送された。最初は北極の氷が減少して餌を取れなくなった白クマが飢え死にしている映像が放送された。続いて第2話は、北極で天然ガスが開発され日本にも輸入されはじめた話。この第2話の最後にこんなシーンがあった。ノルウエーのスピッツベルゲン島周辺でも氷が溶け、海底地下資源の開発が容易になった半面、白熊が餓死しているという報告だった。
見ていておかしなことに気づいた。第1回で出てきた小グマの死骸と同じ死骸が第2回にも出ている。第1回はカナダの北、スバルバル島とかいう島で撮影されたはず。その同じ小グマがスピッツベルゲンで死んでいる。死んで横たわった姿といい、周囲の氷の状態といい、同じ子グマの映像であることは間違いない。同じ子グマが遠く離れた場所で死体で見つかるなんてありえない。
ナレーションではスピッツベルゲンでも氷が溶け、ホッキョクグマが餓死しているといっているだけで、死骸の映像がスピッツベルゲンで撮ったものだとはいっていない。しかし2回目だけを見た視聴者は同島で撮った死骸だと思うに違いない。第1回と第2回を連続して見たから私も気づくことができた。
やらせだとかニセの映像とはいわないが、どこかおかしい。地球温暖化がホッキョクグマの生存を脅かしていることを強調したかったのだろうが、明らかに視聴者に誤った認識を与える映像のつくりではないだろうか。
ホッキョクグマの生態を把握することは難しく、その映像を撮ることはもっと困難であることは分かるのだが、スバルバル島の小グマをスピッツベルゲンの小グマと思わせてしまう手法はいかがなものか。あなテレビとはオソロシイ。
録画して検証したわけではないので、私のテレビの見方に誤りがあるかもしれません。録画した方、検証していただけませんか。
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