クレジットカード会社からメールがきた。カードの利用状況を確認できるウエブページで、会員番号、暗証番号での利用を中止するので新たにID登録してくれという内容だ。登録すると安全でネットショッピングにも便利とある。何年も前から利用しているカード会社のサイトである。何か安全上の問題でもあって、自分のIDを変更しなければならないのかと思った。
メールにはID登録はこちら、よくある質問はこちら、動画での説明はこちら、といくつもウエブアドレスが並んでいる。フィッシングメールでよく使われる手でもあるから、カード会社に電話してみた。フィッシングではないとすぐ分かったが、なぜ自分がID登録をしなければいけないのか、聞いてみた。私はカード会社のウエブサービスが始まった時から、カード会社から割り当てられたIDを利用していた。なぜ変えなくてはならないのか。
答はこうだった。うちから配布したIDをご利用している方は登録する必要はございません。
会員番号というのはカード番号のことで、この番号でウエブにログインしている人がいるらしい。ローマ字と数字からなるわがIDは会員番号ではないのだ。カード会社にとってカード番号は会員番号なのかもしれないが、当方はカードに刻印された番号はカード番号だと思っていた。
つまり私はすでにIDを登録済みだった。ではなぜID登録変更のお願いメールがきたのか。登録済みの会員と未登録の会員の区別など簡単にできるはずだが、その手間を惜しんだのか。
すでにカード番号以外のIDを利用している会員は登録する必要がない、とメールに書いておけば、こんな誤解を生まなくて済んだはずである。自分の都合だけでメールを書くから、誤解が生じる。もういちど日本語を勉強しなさいといって電話を切った。
いまやあらゆるサービスがウエブで処理できる時代になった。利用者の本人確認には、IDと暗証が必須である。大事な問題だからこそ誤解を生じない説明が必要なのだが、日本語の説明能力が落ちていると感じるのは私だけだろうか。
メールにはID登録はこちら、よくある質問はこちら、動画での説明はこちら、といくつもウエブアドレスが並んでいる。フィッシングメールでよく使われる手でもあるから、カード会社に電話してみた。フィッシングではないとすぐ分かったが、なぜ自分がID登録をしなければいけないのか、聞いてみた。私はカード会社のウエブサービスが始まった時から、カード会社から割り当てられたIDを利用していた。なぜ変えなくてはならないのか。
答はこうだった。うちから配布したIDをご利用している方は登録する必要はございません。
会員番号というのはカード番号のことで、この番号でウエブにログインしている人がいるらしい。ローマ字と数字からなるわがIDは会員番号ではないのだ。カード会社にとってカード番号は会員番号なのかもしれないが、当方はカードに刻印された番号はカード番号だと思っていた。
つまり私はすでにIDを登録済みだった。ではなぜID登録変更のお願いメールがきたのか。登録済みの会員と未登録の会員の区別など簡単にできるはずだが、その手間を惜しんだのか。
すでにカード番号以外のIDを利用している会員は登録する必要がない、とメールに書いておけば、こんな誤解を生まなくて済んだはずである。自分の都合だけでメールを書くから、誤解が生じる。もういちど日本語を勉強しなさいといって電話を切った。
いまやあらゆるサービスがウエブで処理できる時代になった。利用者の本人確認には、IDと暗証が必須である。大事な問題だからこそ誤解を生じない説明が必要なのだが、日本語の説明能力が落ちていると感じるのは私だけだろうか。
日本人の説明力が落ちているのは、思考回路の変化なのかもしれませんね。
過日、家の浄水器を新しくしようと、近くの家電量販店(ヤマダ電機)に出向きました。シンク下に組み込む浄水器で、数が出る商品ではないらしく、店頭に並んでいませんでした。ですが同じメーカーの他の製品は並んでいたので、取り寄せてもらおうと、まず値段を聞きました。すると店員が言うのには「取り寄せになります」と。
「いや、それは分かっているから、値段を聞いているんです」
「いつも扱っていないので…」
「本部の価格表とかがあるんじゃないですか?」
「それが休みでして」
「え?」
というようなやり取りの挙句、係の人が言っているのは「今日は土曜日なので、メーカーがお休み。それで値段が分からない」ということらしいのです。
「いや、御社の小売価格を知りたいので、メーカーの卸価格を調べてほしいわけじゃないんですよ」と言ったのですが、これが通じない。「メーカーがお休みなので分からない」の一点張り。このやり取りで20分ぐらいかかってしまった。
後日、同じヤマダ電機の別の店で同じことを質問すると、その場で値段を教えてくれました。そりゃそうですよね、ヤマダ電機としての小売価格ですから、メーカーに問い合わせる必要がないはずです。
こっちが言っていること、知りたいことが理解できないと、トンチンカンな答えしか出てきません。
結局、我が家はネット通販を調べ、店頭小売価格よりはるかに安く買うことができました。店頭販売だと手間がかかって…といいたくないのですが、若い人たちの理解力と情報伝達力が劣化しているのは疑う余地がないように思いました。
すべてを帰結させるのは危険ですが、インターネットとケータイのせいなんでしょうかね。
投稿情報: 佃 均 | 2010年9 月14日 (火曜日) 16:53