東電はこの夏、1000万kWの電力が不足する見通しだ。とりあえず夏をどう乗り切るか。政府は長期エネルギー計画を検討するらしいが、短期対策は長期計画の基本にできるはずだ。
1000万kWを節電するのは並大抵ではない。何もしなければ計画停電必至である。
ネオンやエレベーターを止めるのもいいが、節電で最も大事なことはピーク電力を抑えることだ。電力需要の少ない夜、節電しても意味がない。
夏の午後、甲子園の高校野球が熱を帯びるころが夏の電力ピークになる。高校野球を中止するのは球児に気の毒だから、開催するならテレビ中継をしない。ラジオだけでナマ中継する。これで冷房の効いた部屋でテレビのナマ中継を観戦する人はいなくなる。かなりピークはカットできるはずだ。テレビ中継するなら録画で深夜に放送すればいい。
昔はラジオ中継だった。坂東村椿の熱闘はラジオで聞いた。それでもけっこう興奮した。
テレビ中継は球児たちに余計なうぬぼれや野心を植えつけかねない。もちろん大多数の球児はいい子なのだが、テレビ中継が始まってから、生意気、不遜な球児が増えたと感じるのは私だけではあるまい。教育的配慮からも夏の高校野球テレビ中継はやめるべきである。
次に企業、工場の夏休みを計画的にずらすことだ。計画停電は企業の生産計画を乱すと不評だが、事前に工場の夏休みが決まっていれば、在庫を積みますことでなんとかなる。在庫を持たないジャストインタイム方式もいいが、もっとゆるやかな生産方式にしていいのではないか。
今回のような大災害が起き、部品供給が途絶えて生産ができないなんて、経営者として落第ではないか。社員はもっとゆっくり働こう。経営者は効率ばかり求めない。そんな社会にすれば、1000万kWくらい節約できるのではないか。私案、長期エネルギー計画はまた別稿で。
はじめまして。福島の事故以来、ブログを拝見し、色々と学ばせていただいております。ありがとうございます。
今日コメントしたかったのは、本題とは外れますが、高校球児について。
テレビの影響については分かりませんが、高校生は不遜、生意気ぐらいがちょうどよいのではないかと思います。若いというのはそういうものなのではないですか。
それでなくとも今の十代二十代は世代の人数も少なく、社会から冷遇されているのですから。
本題と関係ないところにコメントしてしまい申し訳ありません。
投稿情報: 渡辺義明 | 2011年3 月30日 (水曜日) 21:58