今日サービス開始したアップルのiTunesミュージックストアに早速サインインしてみた。同社のニュースリリースによると、100万曲が1曲150円ないし200円でダウンロードできることになっている。
100万曲もあれば、石原裕次郎や美空ひばり、都はるみはあるだろうと検索してみた。しかし、彼らの歌はない。石川さゆりもない。中高年が好きな日本の演歌、歌謡曲があまりない。若者向けの知らない歌ばかりなのだ。かろうじて小林旭の歌はヒットした。日本人の心を歌った演歌や歌謡曲のない音楽ダウンロードサービスっていったい何だ。中高年はパソコンもインターネットも使わないとでも思っているのだろうか。それとも演歌、歌謡曲ファンは他の音楽サイトに行ってくれということなのだろうか。
アップルに聞いてみたが、要領を得ない。欧米では1曲99セントでサービスされているのに、日本だけがなぜ150円ないし200円なのかについても要領を得ない。現在の為替相場で計算すれば1曲110円くらいのはずだ。日本だけ音楽の製造原価が高いわけがない。
音楽ファンにとって待ちに待ったサービスだったが、これでは期待はずれ。私もアップルの音楽ダウンロードサービスが日本の音楽市場を活性化するのではないかと期待した。手軽に音楽が入手できるようになれば、違法なコピーも少なくなるとも期待したが、間違いだった。以前から日本の音楽CDの内外価格差は問題にはなっていたが、アップルもこの厚い壁は打ち破れなかったようだ。
美空ひばりがダウンロード出来ないのは、時代にあいません。
私はアメリカの片田舎に住んでいて、ダウンロードだけがたより。アメリカからダウンロード出来るのは私の知る限りエキサイトだけ。
世界中にひばりを聞きたい人が散らばっている今の世の中、
一人の版権所有者の横暴でそれが阻止されているとしたら、
実に不愉快です。
投稿情報: Snowy | 2006年9 月15日 (金曜日) 05:53
音楽に限りませんが、芸の世界には閉鎖的な一面もあります。権利者には拒否するそれなりの理由があり、経済的な理由だけでなく、ひばりの唄を大切にしているからという要素もあるかもしれません。安価だからと聴き流されてしまうより、高くても理解あるかたに手間をかけて聴いて欲しいのかもしれません。JASRAC(JASLACではありません)は利益配分と徴収機関ですが、芸術そのものを守るのはある意味頑固な方がいても良いのではないでしょうか。
投稿情報: その道 | 2005年9 月13日 (火曜日) 14:05
JASRACに聞いてみました。原盤の権利を持っている人が許諾していないからだそうです。その理由は権利者に直接聞かないと分からないようです。
作詞、作曲の権利はJASRACから安く許諾を得られるのだから、実力のある無名の歌手がひばりや裕次郎の歌を歌い、ネット配信したら、結構売れるのではないでしょうか。試聴してみてよかったら買うかもしれません。
投稿情報: junhara | 2005年9 月 7日 (水曜日) 23:16
ちょっと調べてみたところ、石原裕次郎、美空ひばりなどは、iTMSに限らず、ほかの音楽配信サービスでも買うことはできないようです。you!さんのコメントにもありますが、ある配信サービス会社の方が言っていたのは、レーベルが提供しないのではなく、裕次郎やひばりの楽曲の権利を持っている人が、ネット配信には提供しない方針だからだそうです。
iTMSをはじめとするネット配信サービスに、「中高年が好きな日本の演歌、歌謡曲があまりない」のは、「中高年が好きな日本の演歌、歌謡曲の権利を持っている人がネット配信に理解がないから」ではないでしょうか。
投稿情報: saito | 2005年9 月 7日 (水曜日) 14:33
youさん、お久しぶり。
4日間で100万曲なんて、いったい誰がダウンロードしているんでしょうか。多分若者だけなんでしょうね。私は無料の音楽を1曲試しにダウンロードしただけです。
ひばりも裕次郎もないのだから、ダウンロードする曲がないんです。私も新しい曲を楽しめばいいのでしょうが、最近の歌はおしゃべりが過ぎるというか、歌をしゃべるな、といいたくなるくらい、情緒がないんですよね。若者が集まるカラオケに行ったことがありますが、彼らはただ歌をがんがんしゃべっているだけ、としか感じられずに、すぐ店を出てしまいました。
今度一緒に情緒ある昔ながらのカラオケに行きましょう。
投稿情報: aj | 2005年8 月11日 (木曜日) 01:04
こんにちは。ご無沙汰しております you!です。
iTMSの国内開始を心待ちにしていた一人です。
開始から既に100万曲ダウンロードされたようですね。
美空ひばりや裕次郎の曲は、iTMSに限らずダウンロード販売を行わない方針、と言うことだと思います。
それから、新譜も登録されていないのは、CDレコード店保護、、日本特有の問題、それですね。
いずれにしてもやっと国内で開始されたということは歓迎したいのですが、ボブ・ディランファンとしては、SMEの参加が無いのは残念です;) @横浜
投稿情報: you! | 2005年8 月 9日 (火曜日) 15:50
たしかに、美空ひばりや裕次郎は、日本独自ですが、最近の米国ヒットチャートにある局も、アメリカのiTuneストアでは、売っているのに、日本のストアでは売っていません。 これって、完全に地域再販のもんだいですよね
投稿情報: | 2005年8 月 9日 (火曜日) 03:34
iTunesの価格は国によって違うんです。
同じStingのシングル(またはアルバム)ですが、
日本:150円(1500円)
米国:99セント(9.99ドル)
英国:79ペンス(7.99ポンド)
フランス:99ユーロセント(9.99ユーロ)
つまり
日本≒英国>>フランス>>米国
となっています。
郷に入りては郷に従えのマーケティングをやっているということでしょう。
もう一つ、美空ひばりでがんばらなっかた原因は、
アップルの儲けは楽曲でなくiPodだからです。
美空ひばりのファンがiPodを買ってくれる時代まではまだ時間がかあると読んだのでしょう。。。
投稿情報: あっぷる | 2005年8 月 6日 (土曜日) 03:15