横綱審議会が朝青龍のけたぐり勝ちにケチをつけた。横綱はあんなケチな手で勝つことが許されないのだそうだ。
けたぐりが横綱の技にふさわしくないのなら、肩すかしはどうなのか。立ち会いの飛びはどうなのか。四つに組んでのけたぐりはいいのか、悪いのか。つい審議会のケチにケチをつけたくなる。
小よく大を制す。これが相撲の醍醐味である。相手の力を利用して倒す。けたぐりもその部類の技に入る。小兵横綱はみなこういう技を使って勝った。朝青龍が許されないのはなぜか。小兵横綱とはいえないほど大きいからか。
大横綱なら立ち会いは堂々と受けて立てと審議会はいいたいのだろう。朝青龍は圧倒的に強いのだから姑息な手で勝ってはいけないのだ。では相撲の決まり手に貴賎があるのだろうか。奇襲は汚いという人がいる。しかし、奇襲戦法は勝負事の常道である。
相撲には禁じ手というのがある。相手のまげをつかんではいけない。確か、まわしの縦の部分をつかんでもいけない。だったら、けたぐりは横綱の禁じ手にすればいい。
外国人力士が増えたいま、ルールは明文化しないと変な文化摩擦を起こす。スポーツに国境はないのだから。
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